日本手外科学会雑誌
Online ISSN : 2188-1820
Print ISSN : 2185-4092
学術集会発表論文
上腕骨外側上顆炎に対する直視下病巣切除術の術後成績
阿部 雪穂林 正徳加藤 博之内山 茂晴岩川 紘子北村 陽
著者情報
ジャーナル 認証あり

2025 年 42 巻 2 号 p. 181-183

詳細
抄録

難治性上腕骨外側上顆炎に対する手術加療の成績は比較的良好とされるが,再手術例についても報告されている.著者らは難治性上腕骨外側上顆炎に対して直視下病巣切除術を行っており,今回その治療成績について検討を行った.対象は上腕骨外側上顆炎に対して手術加療を施行し,1 年以上経過観察が可能であった13 例(15 肘)とした.平均年齢54 歳,利き手罹患11 肘(85%),症状出現から手術までの期間は平均33 か月であった.術後経過観察期間は平均35 か月で,VAS score,PREE score,DASH score,握力はいずれも術前と比較して有意な改善が得られた.また,加療を要する合併症や再手術例はなかった.本症の病因は短橈側手根伸筋(ECRB)腱の変性のほか,輪状靭帯の肥厚,滑膜ひだ,総指伸筋(EDC)腱の変性など多岐にわたる.直視下手術はそれらすべての病巣の処置が確実にできるメリットがあり,有効な治療法であると考える.

著者関連情報
© 2025 一般社団法人日本手外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top