2025 年 42 巻 2 号 p. 74-78
母指CM 関節症の進行例で生じるジグザグ変形は,治療を困難にする要因である.著者らは,このジグザグ変形を伴うCM 関節症に対して新たな術式を考案し適用した.第1 指間をopposed double Z-plasty with V-Y advancement 法に準じた局所皮弁にて延長し,母指内転筋筋膜を部分切除し,CM 関節は大菱形骨を全切除して靱帯を再建する形成術を行い,MP 関節は掌側板を短縮縫合する術式である.本術式を施行した8 例の術後成績を調査した.変形は良好に矯正され,除痛も得られており,良好な成績であった.