日本手外科学会雑誌
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学術集会発表論文
上肢挙上位において症状を有する神経性胸郭出口症候群における第1 肋骨切除幅の検討
高松 聖仁森本 友紀子石河 恵斧出 絵麻
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2025 年 42 巻 2 号 p. 83-87

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抄録

著者らは神経性胸郭出口症候群に対して,腕神経叢造影後3DCT を用いて肋鎖間隙の評価を行ってきた.胸郭出口症候群に対する第1 肋骨切除術において,肋骨切除幅については全切除から部分切除までの種々の報告があるが,何らかのエビデンスに基づいた報告はない.今回,上肢挙上位において症状を有する症例の第1 肋骨切除幅について検討を加えた.その結果,第1 肋骨上における肋鎖間隙の腕神経叢周囲の造影剤幅は,上肢下垂位では平均14.6mm,挙上位では平均26.4mm であり,肋骨により圧迫され,幅広く扁平化していた.術後の肋骨3DCT における実際の切除幅は平均37.0mm であり,造影剤幅より約10mm 広く肋骨が切除されていた.また,その切除量で,術後に上肢挙上位における症状は有意に改善していた.本研究の結果から,第1 肋骨切除術において必ずしも全切除は必要ではなく,約40mm 程度の肋骨切除で肋鎖間隙が除圧される可能性が示唆された.今後はこの切除量で肋骨の再成長を認めないか経過観察予定である.

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