2025 年 42 巻 3 号 p. 244-248
保存療法無効であったMP 関節変形性関節症の9 例9 手(平均72.6 歳)に対し,Self Locking Finger Joint(SLFJ)を用いた表面置換型人工関節置換術(SRA)施行例を後ろ向きに検討した.術後は早期よりInterphalangeal Joint Active Motion 法で自動運動を開始した.MP 関節の可動域,疼痛,外観が改善し,患者満足度は高かった.インプラントの緩みや関節の亜脱臼は認められなかった.MP 関節変形性関節症の手術例は稀である.活動性も高く,関節の安定性,インプラント自体の安定性や支持性も重要である.MP 関節のSLFJ の短期成績は,関節リウマチに比べて変形性関節症で安定していた.若干手技が煩雑であるものの,SLFJ を用いたSRA はMP 関節変形性関節症の治療に有望な選択肢である.