日本手外科学会雑誌
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学術集会発表論文
手指に発生した腱滑膜巨細胞腫の術前MRI による再発リスク因子の検討
服部 勇介川口 洋平遠藤 浩二郎加藤 健太岡本 秀貴
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2025 年 42 巻 3 号 p. 279-283

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抄録

腱滑膜巨細胞腫は手指に好発する良性の軟部腫瘍であるが,局所浸潤性が高く,再発することが多い.本研究は手指に発生した腱滑膜巨細胞腫の術前MRI 画像から再発リスク因子となる所見を後ろ向きに検討することを目的とした.2008 年4 月~2022 年10 月に当院で初回辺縁切除を行い,病理診断にて腱滑膜巨細胞腫と診断された54 例54 指を対象とした.再発例は5 例(9%)であった.MRI 画像は腫瘍最大径を含む水平断像を用いた.それぞれの画像で腫瘍の長径,指の断面積に対する腫瘍面積の占拠率(面積占拠率),骨全周に対する腫瘍の占拠角度(骨占拠率),屈筋腱または伸筋腱全周に対する腫瘍の占拠角度(腱占拠率)を計測し,非再発群と再発群で比較した.再発群は非再発群と比べ,すべての項目で高い値を示し,このうち腱占拠率で有意差を認めた(81.2 vs 55.4%,p<0.05).腫瘍の腱占拠率は,術前MRI において有効な再発リスクの指標となり得ると考える.

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