2025 年 42 巻 3 号 p. 306-310
128 手の橈骨遠位端骨折に合併する豆状三角骨(PT)関節の適合性を,Tajima 評価基準を参考に術前後のCT 矢状断で評価した.適合群と不適合群で,撮影時手関節角度と受傷時X 線パラメーター(ulnar variance:UV,palmar tilt:PT)および関節内骨折や尺骨骨折の有無について比較した.不適合群は術後CT で適合性の変化を調査した.PT 関節不適合は25 手(19.5%)でみられ,開大型9 手,非平行型7 手,重なり型9 手であった.2 群間比較で,撮影時手関節角度や関節内骨折および尺骨骨折の有無について有意差はなかった.X 線パラメーター(UV,PT)について,不適合群は適合群より有意にUV は大きくPT は小さかった.また,不適合群25 手中15 手(60.0%)は,術後の適合性が改善していた.PT 関節不適合群の特徴として,橈骨の短縮や背側転位が挙げられる.