2026 年 42 巻 4 号 p. 463-467
粉砕を伴う第5 手根中手関節(CM 関節)脱臼骨折に対するbridging plate 固定術の有用性を検討した.2020 年~2024 年に本術式を施行した8 例を対象に,骨長の変化,機能成績,合併症を後方視的に評価した.平均矯正損失は0.37mm,健側との差は1.10mm で有意差を認めず,全例で骨癒合を得た.機能面では握力健側比が89.1%,percent total active motion が96.4%と良好であり,3 か月未満で抜釘した症例ではさらに優れた成績が得られた.深部感染が1 例みられ,再脱臼はなかった.Bridging plate は骨長の維持,整復位の保持,機能温存に優れ,粉砕性第5CM 関節脱臼骨折に対する有力な治療選択肢と考えられた.