日本手外科学会雑誌
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学術集会発表論文
Dupuytren 拘縮の術後再発予防に向けた後療法の工夫
髙須 勇太津田 歩林原 雅子津田 公子
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2026 年 42 巻 4 号 p. 468-472

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抄録

Dupuytren 拘縮に対する部分腱膜切除術後の屈曲拘縮再発予防に向けた取り組みの成績を報告する.対象は7 例13 指,平均年齢70 歳で,術後経過観察期間は平均11 か月であった.術前のMeyerding 分類はGrade 1 が1 例,2 が2 例,3 が4 例であった.術直後より患指のMP 関節以遠を伸展位で固定し,3 日以内に夜間のみの固定とした.抜糸後よりトラニラスト内服およびヘパリン類似物質外用の使用を開始し,装具療法と併用して6 か月間継続した.MP 関節の伸展角度は術前平均-46°から術後平均2°に減少し,最終診察時には平均-2°になっていた.PIP 関節では術前平均-35°から術後平均-6°に減少し,最終診察時には平均-17°になっていた.後療法完遂は,装具6 例,内服5 例,外用7 例で,再発は1 例(1 指)に認めた.Dupuytren 拘縮に対する部分腱膜切除術後は,屈曲拘縮再発の再発を予防するために,早期からの装具療法および薬物療法の継続が重要である.

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