2026 年 42 巻 4 号 p. 548-551
母指CM 関節症に対する関節形成術10 例を対象に,遊離長掌筋腱とsuture tape を用いたハイブリッド腱を第1・第2 中手骨にSwiveLock で固定し,術後の骨孔拡大をCT で評価した.第1 中手骨では縦径4.3±0.8mm(拡大率49.1±22.0%),横径3.4±0.2mm(同15.0±4.8%)であり,第2 中手骨では縦径5.4±0.7mm(同58.1±17.0%),横径5.0±0.6mm(同46.0±15.0%)と,特に第2 中手骨の拡大が著明であった.骨孔拡大と術前の第1 中手骨角(68.9±3.7°),CM 関節亜脱臼率(37.5±9.2%)との間に相関はなかった.第1 中手骨の沈下はΔTSR 0.006 と軽微であり,骨孔拡大にもかかわらず術後の再建関節の安定性は維持されていた.