日本手外科学会雑誌
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学術集会発表論文
近位骨片に二重骨折を伴った肘頭骨折の特徴および治療成績
筒井 完明荻原 陽天野 貴司川崎 恵吉工藤 理史
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2026 年 42 巻 4 号 p. 576-580

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抄録

肘頭骨折に対するロッキングプレート固定は良好な成績が報告されているが,術後合併症として近位骨片の脱転が指摘されている.本研究では,その要因の一つである近位骨片の二重骨折に着目し,その特徴と治療成績を検討した.対象は62 例62 肘であり,二重骨折は全体の24.2%に発生していた.二重骨折の有無の比較では,二重骨折を有する群(15 例)は非保有群(47 例)に比べて平均年齢が高かった.また,二重骨折を有する症例10 例に対してX 線評価を行った結果,肘頭頂部から骨折線までの距離は平均18.6mm,最近位スクリューまでの距離は平均12.2mm であり,近位骨片の脱転を生じた例では,骨折線とスクリュー間の距離が短い傾向を示した.二重骨折を有する症例では,術前画像評価と適切な固定法の選択が重要であると考えられた.

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