2026 年 42 巻 4 号 p. 581-583
鏡視下手根管開放術(endoscopic carpal tunnel release:ECTR)は良好な成績が報告されているが,カニューラ挿入時の正中神経への圧迫が懸念される.当院では従来の4mm 関節鏡用のカニューラに加え,1.9mm NanoScope™に合わせた小径カニューラを導入している.本研究は無作為比較対照試験として,小径カニューラの有効性を評価した.両手根管症候群50 人100 手を対象にカニューラ挿入時の疼痛発生頻度を調査し,従来カニューラで25 手,小径カニューラで7 手に疼痛を認めた.小径カニューラは挿入時の正中神経へのダメージを軽減する可能性が示唆された.