日本手外科学会雑誌
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総説
Bouchard 結節・変形性MP 関節症の診断と治療
中山 政憲
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ジャーナル 認証あり

2026 年 42 巻 5 号 p. 593-601

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抄録

Bouchard 結節とはPIP 関節における変形性関節症(OA)を指す.非荷重関節であるPIP 関節およびMP 関節にもOA は生じうるが,関節リウマチ等の炎症性疾患により関節症性変化が生じる頻度が高いため,鑑別すべき診断として関節リウマチ,乾癬性関節炎,痛風などがあることを知っておく必要がある.ヨーロッパやアメリカのガイドラインでは,現時点で強く推奨される保存治療は非ステロイド抗炎症薬の経口投与のみであり,そのほかの保存治療は一部が条件付きで推奨されているのみである.保存治療が無効な症例においては手術治療を検討する.術式については,PIP 関節のOA は中指から小指では人工関節置換術が推奨され,示指では関節固定術も検討する.母指MP 関節のOA は稀であるが,手術を要する場合は関節固定術を検討する.

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