日本手外科学会雑誌
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学術集会発表論文
手根管開放術時にアミロイド沈着を認めた症例における心アミロイドーシス発症に関する中長期経過観察結果
前原 遼古月 拓己上羽 宏明
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2026 年 42 巻 5 号 p. 615-618

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抄録

手根管開放術(CTR)時にアミロイド沈着を認めたものの心アミロイドーシス(CA)診断に至らなかった症例の中長期的なCA 発症率とその臨床像を報告する.2017 年8 月~2020 年7 月にCTR を施行した74 例中,病理組織検査でアミロイド陽性を認め,CTR 時にCA 診断または既知のCA,遺伝性ATTR 症例を除外し,専門科へ紹介し得た23 例を対象とした.専門科での経過観察を行い,経過観察継続困難であった症例に対しては電話問診を用いてCA や新規心疾患発症の有無を調査した.平均3.0 年の観察期間で23 例中2 例が新規にCA を発症し,うち1 例に治療介入がなされていた.CTR 時アミロイド陽性例は心病変がなくても専門科による経過観察を行うことにより,早期発見・治療介入が可能であることが示唆された.

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