日本手外科学会雑誌
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学術集会発表論文
上位型腕神経叢損傷に対してTriple Nerve Transfer を行った2 例
吉川 恵松浦 佑介山崎 貴弘
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2026 年 42 巻 5 号 p. 636-641

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抄録

上位型腕神経叢損傷の2 例に対し,副神経を肩甲上神経へ,上腕三頭筋外側頭枝を腋窩神経へ,部分尺骨神経を筋皮神経上腕二頭筋枝へ移行するTriple Nerve Transfer を施行した.症例1 は44 歳男性で,プレス機に挟まれ受傷した.MRI でC5,C6 の節後損傷を認めた.3 か月間の入院リハビリテーションに加え,バイオフィードバックを用いた自主練習を行った.術後6 か月で肩外転・外旋,肘屈曲とも良好な回復を得た.症例2 は20 歳男性で,バイク事故で受傷した.MRI でC5,C6 の節前損傷を認めた.入院リハビリテーションは2 週間のみで,バイオフィードバックを併用しなかった.術後6 か月時点で可動域制限があり回復が遷延したが,術後1 年6 か月で可動域が回復した.バイオフィードバックを用いた積極的なリハビリテーションの重要性が示唆された.

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