日本手外科学会雑誌
Online ISSN : 2188-1820
Print ISSN : 2185-4092
学術集会発表論文
手根管症候群術後に続発するアミロイド沈着指腱鞘炎
峯 博子井上 美帆鶴田 敏幸
著者情報
ジャーナル 認証あり

2026 年 42 巻 5 号 p. 647-650

詳細
抄録

今回,著者らは鏡視下手根管開放術(ECTR)術後に続発する指腱鞘炎のアミロイド沈着率とアミロイド沈着の有無による手根管症候群(CTS)の重症度の比較を行った.対象は55 例で,アミロイド沈着は25 例(45.5%)に認められた.両群間で年齢,性差,運動神経遠位潜時,第2 虫様筋・短母指外転筋筋力,中指の知覚,ECTR から指腱鞘炎までの期間,両側性の有無,指腱鞘炎の罹患指数,腰部脊柱管狭窄症既往,肩腱板断裂既往を比較すると,性差のみに有意差を認め,沈着群は男性18 例(72.0%)・女性7 例(28.0%),非沈着群は男性10 例(33.3%)・女性20 例(66.7%)であった.その他の項目では有意差を認めなかった.アミロイド沈着はCTS の重症度に影響を及ぼしていないと考えられた.CTS の手術既往がある男性の指腱鞘炎はearly red flag sign と考えられる.

著者関連情報
© 2026 一般社団法人日本手外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top