日本手外科学会雑誌
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学術集会発表論文
非結核性抗酸菌症と診断した手腱滑膜炎の治療成績の検討
山下 陽輔重冨 充則上原 和也清水 雅大吉田 紘二
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2026 年 42 巻 5 号 p. 655-658

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抄録

非結核性抗酸菌による腱滑膜炎と診断した症例の菌種,培養同定率,治療方法,再発の有無を検討し,文献的考察を加えて報告する.対象は非結核性抗酸菌症と診断し,手術加療を行い,術後最低9 か月以上経過観察できた12 例である.抗酸菌培養検査は12 例中5 例で菌が同定された.術後はrifampicin(RFP),ethambutol(EB),clarithromycin(CAM)を中心に多剤併用の化学療法を最低6 か月間行った.本研究の経過観察期間においては12 例中全例で寛解し,再発を認めなかった.臨床的に非結核性抗酸菌症を強く疑う場合には,早期に病巣掻爬,培養検査・病理診断を行い,一般細菌培養が陰性かつ病理検査でびまん性の非乾酪性肉芽腫を認めれば,多剤併用化学療法を最低でも6 か月以上行うことが望ましいと考える.

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