日本手外科学会雑誌
Online ISSN : 2188-1820
Print ISSN : 2185-4092
学術集会発表論文
橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレート固定術後の術後短縮に影響する因子の調査
仲 拓磨坂野 裕昭中村 玲菜芝崎 泰弘三品 茉琳稲葉 裕
著者情報
ジャーナル 認証あり

2026 年 42 巻 5 号 p. 683-686

詳細
抄録

橈骨遠位端骨折に対する掌側ロッキングプレート固定術後の短縮に関わる要因を調査した.橈骨遠位端骨折に対して掌側ロッキングプレート固定を行い,以下の条件を満たした33 例(平均年齢72.3 歳)を対象とした.条件は1)骨密度測定あり,2)術後2 週以内のCT 撮影あり,3)術後6 か月以上観察,4)尺骨遠位部骨折(茎状突起骨折を除く)の合併なし,とした.術後から術後6 か月でのUlnar variance の変化量(ΔUV)と,対象患者の背景,骨折型(AO 分類),X 線パラメーター,骨密度(YAM),CT での遠位尺側のスクリューと関節面の距離(JSD),掌側皮質の連続性との関連を調査した.JSD は関節面の穿破のあった2 例を除き,平均0.9mm であった.ΔUV と年齢,骨折型,骨密度,掌側皮質の連続性には相関を認めなかったが,ΔUV とJSD に相関を認めた.掌側ロッキングプレート固定術後の短縮を防ぐには,軟骨下骨直下にスクリューを挿入することが重要である.

著者関連情報
© 2026 一般社団法人日本手外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top