2026 年 42 巻 5 号 p. 763-767
伸筋腱皮下断裂Zone 7 に対するwide awake local anesthesia no tourniquet(WALANT)による腱再建術は,従来の方法よりも術後成績が良いと仮説を立て,後ろ向きに比較検討を行った.術後4 か月以上経過観察可能であったZone 7 での伸筋腱皮下断裂に対する腱再建術の最終成績を,WALANT 群52 手112 指と従来法(非WALANT 群)19 手40 指の2 群間で後ろ向きに比較した.最終MP 関節伸展不足角度はWALANT 群で14.1±14.6 度,非WALANT 群で20.5±16.0 度であり,WALANT 群で伸展不足角度は有意に小さかった.MP 屈曲角度はWALANT 群で78.6±14.0 度,非WALANT 群では70.8±16.2 度であり,WALANT 群で屈曲角度は有意に大きかった.WALANT 群では術中リハビリテーションによるフィードバックが患者や作業療法士の動機付けに優れ,効果的であったことが示唆された.