2026 年 42 巻 6 号 p. 914-917
当院で橈骨遠位端骨折に対してEVOS プレートシステムを用いて内固定を行った症例のプレート設置位置と,関節面から遠位ロッキングスクリューまでの距離を評価した.対象は,2021 年9 月~2024 年6 月に手術を行い,術後CT 撮影を行った27 例とした.橈骨掌側関節縁からプレート最遠位縁までの距離は平均6.2±1.5mm であり,関節面から遠位ロッキングスクリューまでの距離は平均4.4±1.5mm であった.先行研究において,遠位のスクリューをfixed angle で挿入し,関節穿破しない最遠位設置位置は,橈骨掌側関節縁から2.3mm とされており,当院での設置位置は理想より近位であった.高い初期固定性を得るためには,プレートの設置位置に応じて,EVOS プレートシステムの特徴であるガイドブロック越しのvariable angle でのスクリュー挿入を用い,適宜スクリューを遠位に振ることが推奨される.