スポーツ社会学研究
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原著論文
スタジアムにおけるサポーターの観戦享受に関する研究
―アビスパ福岡サポーターにおける「相互作用」を事例に―
深田 忠徳
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2011 年 19 巻 2 号 p. 49-60

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抄録

 本研究は、スタジアムにおけるサポーターの観戦享受に焦点を当てる。各クラブや各地域によって、サポーターの観戦享受の仕方は多様である。とりわけ、サポーターグループに所属するメンバーは、スタジアムにおいて他者との相互作用を通してサッカーを観戦している。本研究の目的は、そうしたサポーターが互いに構築する関係性に関する「相互作用」の特質性を明らかにすることである。
 調査対象は、アビスパ福岡のサポーターグループにおいて最も熱狂的とされる「ウルトラ・オブリ」とする。本研究では、2005~2009シーズンに開催された「アビスパ福岡」ホームゲームを対象としたフィールドワーク、「ウルトラ・オブリ」の創設者であるグループリーダーへのインタビュー調査、グループメンバーへの質問紙調査を実施した。それらの結果を踏まえ、グループの組織体制及び集団特性を抽出して、スタジアムにおけるメンバー間の相互的関係性を考察した。
 「ウルトラ・オブリ」の活動をより具体的に描写するために「組織を形成する基本特性」と「応援パフォーマンス」の二側面から考察した。本研究では、サポーターの応援活動に関する分析を通して、彼らが構築する「連なり」の関係性について明らかにした。それは、他者との不即不離を特徴とした相互作用の形態である。サポーターは、そうした特質的な相互作用を介した関係性を構築してサッカーを観戦している。

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© 2011 日本スポーツ社会学会
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