日本産業技術教育学会誌
Online ISSN : 2434-6101
クエン酸を用いた木質材料の簡易な製造方法の開発
石橋 政紀中村 光東原 貴志樋口 雅樹梅村 研二
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2016 年 58 巻 4 号 p. 197-203

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抄録

本研究では,クエン酸とスクロースの混合物を接着剤として使用したパーティクルボードを製造し性質を評価するとともに,クランプとオーブンを用いた木質成形体の簡便な製造方法を開発した。その結果,曲げ強さは11.4~16.1MPaを示し,ポリエチレンを接着剤として使用したパーティクルボードと比較して大きいことや,4時間煮沸した後の厚さ方向の寸法変化が小さいことを明らかにした。中学生を対象としたパーティクルボード製造の授業実践を行った結果,木質材料の製造法を学習することは木材と木質材料の性質を理解する上で有効であると考えられた。また,新たに開発した木質成形体の製造方法では成形作業が簡易化されており,教材として有望であると考えられた。

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© 一般社団法人日本産業技術教育学会

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