2021 年 63 巻 2 号 p. 187-196
地震や火山活動などによる災害に対する防災や減災には優れた科学と技術が必要であり,両者の関連性を理解しつつ,学習することは重要である。一方,人工衛星に搭載された合成開口レーダ(SAR)による地球観測成果の一種であるSARデータに対して干渉処理することで地形変動を画像化できる。本研究では,理科で学んだ内容と技術科の学習で得られた成果を防災の学習教材として活用する教科間連携に重点を置いた教育を科学・技術・防災教育と定義し,地球観測成果を用いて中学校において当該教育を開発・実践し,その学習効果を評価することを目的とする。授業実践時に得られた事前・事後学習評価に基づき,科学・技術・防災と興味・知識・経験・技能の関係性を考慮した分析,ならびに,時系列的な自己学習評価の考察結果から開発した科学・技術・防災教育の有用性が示された。