2008 年 19 巻 4 号 p. 459-461
Point
(1)血小板減少症はさまざまな病態によりおこり,その病態鑑別は臨床上重要である.
(2)網血小板は骨髄から新生した幼若血小板であり,これらの比率および絶対数の測定は骨髄の血小板造血を間接的に知りうる指標となると考えられる.
(3)近年,網血小板測定の自動化への試みが検討され,多項目自動血球分析装置を用いて,幼若血小板比率を測定する方法が新たに開発された.
(4)網血小板比率とIPF に乖離のみられる症例が存在し,今後の課題である.