日本血栓止血学会誌
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総 説
中枢神経系におけるtPAの役割
永井 信夫
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2009 年 20 巻 1 号 p. 18-22

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抄録
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血液中の線溶活性を調節する因子として広く知られている組織プラスミノゲンアクチベーター(tPA)は中枢神経系において,記憶・神経の可塑性あるいは神経細胞死の亢進など多彩な役割を担っている.その作用機序は,プラスミンの生成を介する細胞外蛋白質の分解反応である「組織線溶」に加え,レセプターのリガンドとして働く.
本稿では,中枢神経系におけるtPAの役割および作用について述べる.
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© 2009 日本血栓止血学会
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