日本血栓止血学会誌
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特集:「血栓止血の臨床―研修医のためにVII」
2.血液凝固因子製剤(AT,APC)(血液製剤輸血の適応と使用法)
和田 英夫
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2009 年 20 巻 1 号 p. 6-8

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抄録
Points
(1)ATはヘパリン/ヘパリン類により活性化され,主にIIa,Xa活性を抑制する.
(2)APCは主にVaとVIIIa活性を抑制する.
(3)ATとAPCは抗凝固作用以外に抗炎症作用を有する.
(4)ATはDICとAT欠損症の血栓症に,APCはPC欠損症の血栓症に,保険適応されている.
(5)ATならびにAPCは,DICを伴う重症敗血症に対して質の高いエビデンスを有するが,我が国ではAPCはDICに対して保険適応はない.
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© 2009 日本血栓止血学会
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