日本血栓止血学会誌
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特集:血液凝固の制御機構と臨床応用への展望
アンチトロンビンの臨床
加藤 衣央小嶋 哲人
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2014 年 25 巻 1 号 p. 33-39

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抄録
要約:アンチトロンビン(AT)は,血液凝固における重要な生理的制御因子である.血栓性素因となる先天性AT 欠損症は種々の遺伝子変異により生ずることが判明しており,それらの発症分子病態を解明・理解することは患者の血栓症発症リスク管理に役立てることができる.また,近年,血栓症の新規概念としてアンチトロンビン抵抗性が提唱され,注目を集めている.一方,重症敗血症におけるAT 製剤およびヘパリンの併用についていくつかのサブ解析研究が報告されている.
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© 2014 日本血栓止血学会
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