2025 年 71 巻 5 号 p. 726-732
2023年に行った施設内輸血療法委員会(委員会)の実態についての調査に回答した300床未満の施設の58委員会と委員会未設置55施設に再調査を行った.36委員会と未設置21施設が回答し,8委員会,未設置3施設にさらに追加調査を行った.大部分の委員会が血液製剤使用状況,インシデント,副反応を把握,報告していたが,輸血適応の検討,適正使用の推進,フィードバックを行っている委員会は約半数で,院内巡視を行っていたのは1委員会のみであった.委員会が未設置だった施設の全てが1年後も未設置で,未設置の理由は輸血の機会が少ないことが多かったが,委員会についての情報,周知が不十分であることも示唆された.中小規模医療施設における委員会設置,活動活性化のために,合同輸血療法委員会としての働きかけが可能と考えられる.輸血の機会が少ない中小規模施設では,委員会に拘らない各施設の実態に即した輸血管理,適正使用推進のための体制の構築が必要である.