抄録
食品の加熱加工において,ジュール加熱法は,温度制御精度が良い,焦げ付きがない,加工環境がクリーンであるなどの特徴を有するため,様々な応用が期待されている.著者らは,これまで容器内に1 種類の物質を配置し,食品内部の温度分布を非破壊的かつ連続的に観察し,その現象を数値解析により再現することにより,正味のジュール発熱による温度変化を捉えることができた.しかし,一般的な食品加工では容器内には複数の物質が存在するため,本論文では,電位差分布による発熱の相違を考慮した熱伝導問題を解くことにより,発熱および熱移動現象を解明する方法を提案した.