熱物性
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金属間化合物TiAlの熱拡散率測定
高橋 一郎田中 康司
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1994 年 8 巻 3 号 p. 155-160

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抄録

金属間化合物TiAlは比強度が高く、 耐熱衝撃性に優れているため各種熱機器に応用が考えられている。 この材料は金属の性質とともに、 共有結合性を有するゆえに様々な特異な性質を示すと考えられ、 Alの組成割合によって各種熱物性値がどのように変化するか興味深い。 また、 実用にあたり、 広い温度範囲での熱物性情報が要求されている。 そこで、 本研究は通電加熱法を用いて熱拡散率を直接測定する方法を呈示し、 それによってAl含有率の異なるTi-34wt%Al、 Ti-36wt%Al、 Ti-38wt%Al、 およびTi-40wt%Alの各試料について、 300-900Kの温度域で熱拡散率などの測定を行って比較検討したものである。

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© 日本熱物性学会
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