日本獣医麻酔外科学雑誌
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耳下腺オンコサイトーマを手術切除した猫の1例
伊東 輝夫柑本 敦子内田 和幸伊藤 宗磨チェンバーズ ジェームズ椎 宏樹
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2022 年 53 巻 1 号 p. 12-16

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抄録

雑種猫、15歳、避妊雌が外耳道腹側の皮下腫瘤を訴えて来院した。唾液腺腫瘍が疑われ、その後も増大した。49日目に、耳下腺の腹側端から突出する腫瘤を外科的に切除した。病理組織検査、組織化学染色、チトクロームCの免疫染色の結果から、腫瘤はオンコサイトーマと診断された。術後17ヶ月経過した現在も再発や転移は認められていない。本症例は術後に長期生存した猫の耳下腺オンコサイトーマの初めての報告である。

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© 2022 一般社団法人日本獣医麻酔外科学会
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