2022 年 53 巻 2 号 p. 24-29
肝外胆管閉塞を急発症した9歳、去勢雄の雑種猫に胆嚢-十二指腸吻合術を行った。同時に実施した肝生検の免疫染色により肝細胞向性を示す大顆粒リンパ球性(LGL)リンパ腫と診断され、その後の臨床経過から肝臓原発と考えられた。高ビリルビン血症は術後に一旦改善したが、その後の1ヶ月間で再燃した。L-アスパラギナーゼやニムスチンの投与で2回の臨床的改善が得られたが、再進行により299日目(術後294日目)に斃死した。本症例は肝細胞向性を示すLGLリンパ腫の猫の治療例として最初の報告である。