日本獣医麻酔外科学雑誌
Online ISSN : 2189-6631
Print ISSN : 2189-6623
ISSN-L : 2189-6623
短報
肝臓の大顆粒リンパ球性リンパ腫をともなった肝外胆管閉塞の猫の1例
柑本 敦子伊東 輝夫内田 和幸チェンバーズ ジェームズ椎 宏樹
著者情報
ジャーナル フリー

2022 年 53 巻 2 号 p. 24-29

詳細
抄録

肝外胆管閉塞を急発症した9歳、去勢雄の雑種猫に胆嚢-十二指腸吻合術を行った。同時に実施した肝生検の免疫染色により肝細胞向性を示す大顆粒リンパ球性(LGL)リンパ腫と診断され、その後の臨床経過から肝臓原発と考えられた。高ビリルビン血症は術後に一旦改善したが、その後の1ヶ月間で再燃した。L-アスパラギナーゼやニムスチンの投与で2回の臨床的改善が得られたが、再進行により299日目(術後294日目)に斃死した。本症例は肝細胞向性を示すLGLリンパ腫の猫の治療例として最初の報告である。

著者関連情報
© 2022 一般社団法人日本獣医麻酔外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top