日本獣医麻酔外科学雑誌
Online ISSN : 2189-6631
Print ISSN : 2189-6623
ISSN-L : 2189-6623
短報
第7頸椎頭側成長板骨折に対して外科治療を実施した猫の2症例
高橋 文孝本阿彌 彩佳赤木 浩之菊地 勇輝伊藤 大輔畠山 祥明土岐 美苗藤田 幸弘原 康山口 伸也
著者情報
キーワード: 幼猫, 頸椎, 成長板骨折
ジャーナル フリー

2023 年 54 巻 1 号 p. 7-14

詳細
抄録

第7頸椎頭側成長板骨折を受傷した幼猫2頭に対して、頸部腹側正中アプローチを行い、骨折整復およびチタンスクリューとポリメチルメタクリレートを使用した椎体固定術を実施した。2症例ともに術後徐々に、第5頸椎腹側部に骨棘形成の進行を認め、1症例では、胸郭および胸椎頭側部の変形所見が認められた。骨折の発症要因は不詳であるが、術後、インプラントの折損や緩みは認められず、臨床症状は改善し、歩行可能となったことから、本研究で用いられた手法は有効な治療選択肢の一つになりうる可能性が示唆された。

著者関連情報
© 2023 一般社団法人日本獣医麻酔外科学会
前の記事 次の記事
feedback
Top