獣医臨床皮膚科
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症例報告
幼少時より認めたFeline Ceruminous Cystomatosisの1例
村山 信雄榊原 一夫永田 雅彦
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2006 年 12 巻 4 号 p. 239-241

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抄録
6歳齢,避妊雌のメイン・クーンの両耳介と外耳道に暗青色を呈した丘疹と結節を多数認め,耳道は狭窄していた。これら皮疹は幼少よりみられ,徐々に拡大した。病理組織学的検査で耳垢腺の拡張と内腔分泌物の貯留を認めた。全身症状はなく,血液検査の異常も認められなかった。以上よりFeline ceruminous cystomatosisと診断した。0.05%クロルヘキシジン液による洗浄とオフロキサシン・ケトコナゾール・トリアムシノロンアセトニド配合薬の点耳により,1年後に明らかな改善を認めた。
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© 2006 日本獣医皮膚科学会
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