獣医臨床皮膚科
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症例報告
犬アトピー性皮膚炎の急性期におけるオクラシチニブマレイン酸塩と組換え型コナヒョウヒダニアレルゲンDer f 2-プルラン結合体の併用療法
大池 美和子今井 昭宏吉池 薫高畑 尚廉永田 雅彦
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2017 年 23 巻 4 号 p. 189-193

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抄録

犬アトピー性皮膚炎2例の急性期治療にJAK 阻害薬であるオクラシチニブ(アポキル)を使用,そう痒は急速に消退したが減量が困難であった。増悪因子に対応後,組換え型ダニアレルゲンDer f 2-プルラン結合体製剤(アレルミューンHDM)を早期より併用し,アポキルを迅速に規定以下に減量することができた。以後月次アレルミューンHDM 10 μg投与により1年に渡り良好に維持されている。両剤の併用による明らかな有害事象はなく,急性期CADにおけるアポキルに併用したアレルミューンHDMの有用性が期待された。

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© 2017 日本獣医皮膚科学会
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