2026 年 32 巻 2 号 p. 91-97
本研究では,アレルゲン特異的免疫療法を実施した犬アトピー性皮膚炎の4症例を対象として,治療反応性と抗原特異的IgEおよびIgG抗体価の関連性を評価した。全症例において,治療開始後に臨床症状の改善が認められた。抗原特異的IgE抗体価の推移には個体差が大きく,明確な傾向は示されなかった。一方,抗原特異的IgG抗体価およびIgG/IgE比は治療開始から10週間後に全ての症例で上昇がみられ,これらの免疫学的指標がアレルゲン特異的免疫療法の有効性を評価する上での補助的指標となる可能性が示唆された。