ゴールデン・レトリバーに生じたfibroadnexal hamartoma（WHO，1998）の1例

抄録

6歳齢，雌のゴールデン・レトリバーの左胸部体側に境界明瞭な淡黄色の疣贅様局面を認めた。組織学的に病変部は結合織，拡張したアポクリン汗腺および脂肪細胞に囲まれた不整な毛包脂腺より構成されており，fibroadnexal hamartoma（WHO，1998）と診断した。本病変と人に生じるorganoid nevusとの異同について，文献的考察を行った。