獣医臨床皮膚科
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症例報告
皮膚生検組織像により診断に至った犬の医原性クッシング症候群の1例
笛木 敬祐天貝 治美吉澤 宙輝形部 智大野 一也松木 邦都刑部 允勝市川 陽一朗
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2003 年 9 巻 4 号 p. 165-169

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抄録

グルココルチコイドの長期投与を受けていた慢性の難治性掻痒性皮膚疾患のゴールデンレトリバーにおいて,皮膚病変が増悪したため皮膚生検を行った。病理組織学的に炎症反応を伴った真皮の高度な石灰化が認められ,医原性クッシング症候群が示唆されたため,グルココルチコイドの使用を中止したところ皮膚病変がほぼ治癒した。

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© 2003 日本獣医皮膚科学会
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