日本野生動物医学会誌
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症例報告
重度の化膿性肺炎により斃死したハンドウイルカ(Tursiops truncatus)の1例
浅岡 由次柳井 徳磨浅木 裕志酒井 洋樹柵木 利昭太田 光明
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2005 年 10 巻 2 号 p. 111-115

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抄録

雌のハンドウイルカが発熱を示し, 元気消失して死亡した。剖検では, 肺の退縮は悪く, 割面から多量の漿液が流出, 粟粒状から径5cm大の黄白色膿瘍が密在していた。心臓には, 左心室壁に2cm大緑黄色膿瘍1個が認められた。組織学的には, 肺では種々の膿瘍を伴う慢性化膿性肺炎が認められ, 心臓では多発性膿瘍を伴う高度な化膿性心筋炎, 脳では高度な化膿性髄膜脳炎が認められた。死因としては, 重度の化膿性肺炎が考えられた。

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© 2005 日本野生動物医学会
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