鳥取大学農学部獣医病理学教室
北六甲動物病院
2006 年 11 巻 2 号 p. 99-101
(EndNote、Reference Manager、ProCite、RefWorksとの互換性あり)
(BibDesk、LaTeXとの互換性あり)
衰弱し動けないため救護された野生ホンドタヌキが動物病院に収容された。初診時,骨折などの外傷が認められ,意識は混濁していた。また,血液検査において好中球の著明な増加が認められた。補液などの治療が3日間行われたが,4日後に死亡した。病理学的には,全身の諸臓器において出血,線維素血栓の形成および多発性の小壊死巣が認められた。よって,本例は外傷性ショックに基づく多臓器不全に陥っていたことが示唆された。
すでにアカウントをお持ちの場合 サインインはこちら