日本野生動物医学会誌
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研究短報
走査型電子顕微鏡によるキクガシラコウモリ(Rhinolophus ferrumequinum)舌乳頭の観察
進藤 順治岡田 あゆみ箕輪 一博吉村 建影山 幾男
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2008 年 13 巻 2 号 p. 51-54

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抄録
キクガシラコウモリの舌乳頭を走査型電子顕微鏡で観察し他のコウモリと比較した。キクガシラコウモリの舌は,長さが約13.5mm,幅が約4.5mmで棒状を呈し,舌後部に舌隆起部がみられた。舌乳頭は,糸状乳頭,茸状乳頭,有郭乳頭および葉状乳頭が観察され,糸状乳頭は分岐型,切頭円柱型,シャベル型,円錐型の4タイプに分類された。4タイプの糸状乳頭はキクガシラコウモリの特徴と思われる。
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© 2008 日本野生動物医学会
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