日本野生動物医学会誌
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症例報告
重度の化膿性中耳炎,髄膜炎およびエンドトキシンショックを示唆する所見が認められたカマイルカ
前原 朋美島田 章則森田 剛仁伊東 隆臣
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2008 年 13 巻 2 号 p. 57-59

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抄録

発熱,食欲不振,嘔吐,左耳孔からの出血および体の傾きを呈し,約2週間の経過をたどり死亡したカマイルカの病理解剖ならびに組織学的検索を行った。その結果,重度の化膿性中耳炎,髄膜炎およびエンドトキシンショックを示唆する所見が認められた。血液・血液生化学検査結果と病理所見から,本症例の病態の進行に化膿性中耳炎に基づくショックが関与していることが示唆された。

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© 2008 日本野生動物医学会
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