日本野生動物医学会誌
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症例報告
ジャイアントパンダ(Ailuropoda melanoleuca)における人工授精と死産
浜 夏樹黄 炎兼光 秀泰大山 裕二郎馬 強羅 波李 果太田 宜伯楠 比呂志川上 博司Tomas J. ACOSTA奥田 潔王 鵬彦石川 理
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2009 年 14 巻 2 号 p. 119-123

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抄録
神戸市立王子動物園のジャイアントパンダにおいて2007年の発情時に新鮮および冷蔵保存した精液を用いて3日間連続で人工授精(AI)を行った。AIの適期は尿中エストロングルクロニド濃度の測定から推測した。人工授精後は尿中プレグナンジオールグルクロニド(PdG)濃度の変化を監視した。PdG濃度は妊娠後期に過去6年間と比べると異常な変動を示した。結果的に最終AI後137日目に破水し,さらにその9日後に死産した。
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© 2009 日本野生動物医学会
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