神戸市立王子動物園
酪農学園大学獣医学部寄生虫学教室
岐阜大学農学部家畜病理学教室
1997 年 2 巻 2 号 p. 87-90
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野生カイツブリ(Tachybaptus ruficollis)一羽が兵庫県下で衰弱のために保護され死亡した。剖検により腺胃漿膜面に付着する多数の線虫(Eustrongylides tubifex)が認められ, 筋層を貫通して内腔に頭部もしくは尾部を露出していた。病理組織学的には線虫が侵入した周囲組織に炎症性細胞浸潤を伴う高度な病変が認められ, 本線虫寄生が野生における死因のひとつになっていると推察された。
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