城崎マリンワールド
株式会社栄養・病理学研究所
2018 年 23 巻 1 号 p. 23-26
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腹水貯留をきたし死亡したフンボルトペンギンを病理学的に検索した。剖検では卵巣を中心に腫瘤が多発しており,腸間膜や腎臓にも波及していた。腹水細胞診,病理組織検査および免疫染色の結果から,卵巣に発生した未分化胚細胞腫と診断した。腹水の細胞診では特徴的な腫瘍細胞が観察され,生前診断の可能性が示唆された。フンボルトペンギンの腫瘍の報告は極めて少なく,本例はフンボルトペンギンの未分化胚細胞腫の初の報告である。
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