日本野生動物医学会誌
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症例報告
国際的に流行するRHDV2(Lagovirus europaeus GI.2)による 兎出血病の国内発生例
上田 海那人原藤 芽衣白井 幸路米山 州二戸﨑 香織宮﨑 綾子
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キーワード: 兎出血病, RHDV2, RHDV/GI.2
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2021 年 26 巻 2 号 p. 53-59

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抄録

 2020年5月,栃木県内の動物飼育施設で飼育しているカイウサギ(Oryctolagus cuniculus)15羽中11羽が相次いで死亡した。肉眼所見では全羽に重度の肺出血が認められ,病理組織学的検査で肝細胞壊死ならびに腎臓および肺における播種性血管内凝固が確認された。死亡したウサギの肝臓でRT-PCR法により兎出血病ウイルス(RHDV)遺伝子が検出され,VP60遺伝子の分子系統樹解析により RHDV2(Lagovirus europaeus GI.2)に分類された。以上のことから,本症例をRHDV2感染による兎出血病と診断した。

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© 2021 日本野生動物医学会
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