日本野生動物医学会誌
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研究短報
ツパイの腸憩室 : 盲腸
牧田 登之段 薇清ウィヤヤント ヘリー
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キーワード: ツパイ, 盲腸
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1998 年 3 巻 1 号 p. 49-52

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抄録
インドネシアのツパイ(Tupaia javanica)の雄2および雌3頭の腸管には全て短管状(径0.25〜0.49cm, 長さ0.7〜1.2cm)の憩室が見られた。家禽のメッケル憩室に似てはいるが, むしろ単純な形の盲腸であると考えられた。これは直腸の終端から約4.0〜5.5cmに位置するので, それを大腸の長さとみなすならば, 小腸が59〜67cmであったことに較べて, 非常に短いことになる。盲腸の原始的な形態として興味深い。
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© 1998 日本野生動物医学会
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