日本野生動物医学会誌
Online ISSN : 2185-744X
Print ISSN : 1342-6133
ISSN-L : 1342-6133
研究短報
走査電子顕微鏡によるフンボルトペンギン精子の観察
進藤 順治阿部 隆士山口 隆幸小林 寛
著者情報
ジャーナル フリー

2000 年 5 巻 1 号 p. 105-109

詳細
抄録

フンボトルペンギンの精子形態と大きさに関する報告はない。今回, フンボルトペンギンの精子形態を走査電子顕微鏡(SEM)で観察し, また各部位の長さを測定した。精子は, 紐状で頭部は細長くやや湾曲していた。全長ならびに各部位の長さを測定した結果, 全長は73.8±3.6μmであった。頭部は11.4±0.9μmで, 先体は1.1±0.2μm, 核は10.3±0.8μmであった。尾部は62.6±3.8μmで, 中片部は2.8±0.2μmであった。フンボルトペンギンの精子形態は典型的なnon-passerine birdsのグループに属し, また全長は他種よりもやや小型であった。

著者関連情報
© 2000 日本野生動物医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top