抄録
関節炎は痛みと、しばしば骨破壊を伴うが、痛みと骨破壊の関係は明らかでない。今回、滑膜B型細胞にSPのreceptorであるneurokinin-1 receptor(NK1-R)が発現するのか、またSPが滑膜を介してどのように作用するのかを検討した。滑膜B型細胞にNK1-Rが局在し、10-6~10-10 MのSPは滑膜B型細胞数を上昇させ、SP およびNK1-R antagonistの添加によりこの上昇は減少した。これは、SPが、NK1-Rを介していることを示唆した。また、RT-PCR及び免疫蛍光染色によって、SPはRANKLの発現を上昇させることが明らかになった。以上の結果より、SPは、滑膜B型細胞を増殖させることによって、破骨細胞分化を促進すると同時に、滑膜B型細胞にRANKLの発現を誘導することが示唆された。