抄録
Notch signa1系は、局所的な細胞間相互作用を通して細胞の運命を決定するために使われ、進化的に保存されたメカニズムである。神経系ならびに感覚器においては、細胞種の決定・分化のタイミングの制御に重要な役割を演じていることが解明されている。しかしながら、味覚器の発生におけるNotch signa1系遺伝子の発現やそれらの機能については、未だ解明されていない。そこで我々は、マウスの胎生期の有郭乳頭におけるNotch signa1系遺伝子の発現をin situ Hybridizationを用いて検索し、さらに有郭乳頭味蕾において、味蕾の細胞種決定におけるNotch signa1系の関与を検討するために、味細胞のマーカーとNotch signa1系遺伝子との2重染色を行った。