抄録
情報センターがいろいろな方法で提供してきた過去の広告作品事例は広告会社にとって不可欠の基礎情報であるが,質と量の2点から電子化することが難しかった。近年,カラー画像データ処理技術が発達し実用的なレベルに達したため,新聞雑誌広告作品画像データベースを開発した。ユーザーはオンライン端末から文字情報で作品を検索し,ホストを通して依頼を受けた画像DB制御パソコンが光磁気ディスクライブラリーで画像データを読み出してカラーコピー機でプリントする。画像出力は社内メールで半日後に届く仕組みになっている。利用はユーザーへの浸透とともに大きく伸び,現在では月平均出力4500枚にもなる。今後は,画像モニタリング検索の実現やテレビCM作品データベースの開発に取り組んでゆく。